もしも明日という未来があるのなら

少しずつ解けるようになって解くスピードも上がっていく。

呑み込みがめちゃくちゃ早かった。

もしかして野村

勉強しないだけで、実は頭が良かったり・・・

バカなのは演技だったり・・・

そう考えて野村をちらっと見る。

スカー

っておい、寝てんじゃねーよ。

しかも白目だから地味に怖いし・・・

でもそんな姿も可愛いんだよなぁ・・・

って俺、何考えてんだ俺。

「おいっ。」

ほっぺたをべちっと叩くとはっ!と叫んで野村が起きる。

ぶつくさ言いながらシャーペンを握りなおす。

3時間後には俺が教えなくても一人ですらすらと解けるようになっていた。

時刻は7時で外は結構暗くなっていた。

俺は窓を開けて外を眺めた。

夏のむわっとした空気が流れてゆく。

空には星がきれいに輝いていた。