もしも明日という未来があるのなら

「だー、分かんないよっ!」

野村がシャーペンを放り出して頭を抱える。

「こっちのセリフだし。なんで分かんないんだ?」

英語はめちゃくちゃ出来ていたくせに・・・

「だいたいなんで、ここはこうなるの!?」

「さっき言ったじゃん。この公式を展開するんだって。」

テキストをめくる。

今までは解いた形跡が全くない。

さっき教えたところを開く。

ちゃんと線引いてるのに忘れたのかよ・・・

「あー、うー・・・こういうこと?」

しばらくして野村が聞いてきた。

頭の中で問題を解いて答えを照らし合わせる。

おお。

「できたじゃん。」

1時間かけてやっと3問目が終わった。

はぁぁ、とため息をついて野村がつぶやく。

「まだ3問しか解けてないっ!どうしよ、夜中まで終わらないかも・・・」

「じゃ、終わるまで頑張るんだな。」

「スパルタ!鬼教師!地獄!」

そう叫びながら野村は次の問題に取り掛かる。