もしも明日という未来があるのなら

「うわっ。全然意味が分かんないー。」

野村がプリントにささっと目を通して嘆く。

「・・・教え、ようか?」

俺の口からそんな言葉が出ていた。

「え・・・?」

なんでそんなことを言ったのか、自分自身でもよく分からない。

でも、野村と一緒にいたかった。

そんな風に思ったのはいつぶりだろう。

「うん、じゃ、お、お願いしようかな・・・?」

ちょっと驚いたような表情をして野村はうなずいた。

「どうぞ・・・」

あの日から、

野村の涙を見た日から、

野村の本当の笑顔を

守りたいって思ったんだ。