もしも明日という未来があるのなら

ピロリン

学校の門を出た瞬間、スマホに着信が入った。

mituki、みづき・・・?

海月ってことは、松本か・・・

学校から野村の家への行き方が書かれていた。

お、ナイス松本。助かる。

家どこか知らないのに山田先生、プリント渡したらすぐどっか行っちゃったし。

っていうか松本はなんで俺の連絡先知ってんだ・・・?

ドンピシャすぎるタイミングに若干の恐怖。

野村の家へ向かう。

学校からわりと近いところにある

白い大きな家に着いた。

なんだか急に緊張してきた。

そっと指を伸ばしてベルを押す。

ピーンポーン

『はい。』

「あ、野村さんと同じクラスの、水村です。」

『え?ちょ、ちょっと待ってて!』

ドタバタと中から音がしてドアが開いた。

「ど、どうしたの?」

「プリント、持ってきた。」

「げっ。プ、プリント!?」

とぶつくさ言う野村は見たところ元気そうだ。

この前のことなど忘れているようで少し安心する。

ずっと休んでて、大丈夫なのか心配だった。

あのまま野村、消えるんじゃないかって。

まだ出会ってから少ししかたってないのに、

こんなにも野村は俺の心をうめているんだ。