「野村ちゃんじゃなくてごめんねー。」
「はぁ!?おまえ・・・」
「水村、分かりやすいんだもん。」
え、うそだろ。
それはつまり、俺が野村のこと気になってるって
バレてるってことなんだろうか。
「昨日も野村ちゃんって言った瞬間あわてちゃってさ。」
にぃと笑みを見せる蒼木。
あー、まじかよ。
思わず、はぁ、とため息をつく。
「学年1のクールイケメン水村冬真に恋の予感!?」
「スクープにすんなって。」
「広めないから安心してよ。頑張って!」
蒼木の優しさが少し嬉しかったりもした。
ふと顔を上げる。
そういえば、野村の姿が見当たらない。
いつも一番に来ているのに。
そのまま野村は学校に来なかった。
一日がやけに長く、つまらなく感じた。

