もしも明日という未来があるのなら

なんで俺がこんなに苦しいの。

野村、吐き出せよ。

「・・・いいよ。」

泣いて、いいよ。

「泣きたいときは泣けば。」

野村の気持ちは俺には分からないけれど。

少しでも力になれる、かな。

「みず、むら・・・。」

野村の声が震える。

「私は・・・泣かないよ?絶対。今の毎日は・・・楽しいから。」

その表情で、何が楽しいだよ。

「泣き方、忘れるぞ?」

「泣くのは辛くなってから。だから今は泣かない。」

野村の考えを聞いて俺は彼女が泣かない理由を理解する。

「野村は、強いのな。」

「・・・ううん、弱いよ。」

野村は空を見上げて少し笑って答えた。

大丈夫。

お前は、大丈夫だよ。


キレイなしずくが一筋だけ頬を伝って流れ落ちた。