もしも明日という未来があるのなら

小さく礼をして私は教室を後にした。

自分の中にこんな想いが、感情があったなんて、と少しびっくりしている。

どうすればいいんだろう、私。

どうしよう。

もう何が何だかわからなくて。

ぐちゃぐちゃの気分で廊下を曲がり階段を降りようとしたら。

そこに水村が立っていた。

「な、なんでいるの・・・?」

「いや、忘れ物をして取りに戻ってきたのに入れなかったんだよ。」

「へぇ、そっか。じゃぁ、また。」

自然と手が震える。これ以上話してると、涙声なのがばれてしまうかもしれない。

っていうか、さっきの話が何か、聞かれてしまうかもしれない。

前を通り過ぎて階段を降りようとする。

足が震えだすのまで感じる。

それでもこの場から立ち去りたい一心で足を動かしたのに。