もしも明日という未来があるのなら

「変わらない。変わるわけがない。」

涙がこぼれないように目に力を入れる。

私は弱くない。そう自分に言い聞かせる。

「お前なら変えられるぞ?」

先生が困ったように眉を下げる。

「野村が何悩んでんのかは無理には聞かないけど、しっかり悩んだらあとは答えが出てくるから。」

なに、それ。

先生が私を思って言ってくれてるのは分かる。

でも、

「無理、です。」

「そんなに簡単にあきらめるなよ。」

なに、それ!

「簡単になんかあきらめてません!」

私は叫んだ。

「先生に何が分かるんですか?」

「頑張ったんです。私なりに勉強して私なりに努力しました。」

山田先生が少し驚いてだまる。目に動揺の色が浮かぶ。

「なんで、何も知らないのに・・・」

理解してほしいわけじゃない。

同情してほしいわけじゃない。

「私にあたりまえがないのに・・・!!」

ただ、想いを言葉にして、受け止めてほしかっただけだった。