もしも明日という未来があるのなら

にまり、と笑って下駄箱先の階段を上りかけたとき。

「ぐえっ。」

ブラウスの襟をつかまれた。

「かえるがつぶれたときのような声。」

女子高生になんてことを・・・!

「あのなぁ、お前頭やばいぞ。」

「はぁ!?なんで!?」

「あっつーって叫んだと思いきや下駄箱に頭突っ込んで。」

「叫んでないし!つぶやいただけじゃん!」

「お前、そうとう声でかかったぞ。」

「っていうか、頭突っ込んでって人をイノシシみたいに言うな!」

「イノシシだなんて一言も言ってねーし。」

「そう思ってたでしょ!?」

「サイみたいだと思った。」

「うわ、ひっど!!イノシシよりひどい!」

「どっちもたいして変わらんだろ。」

「でもさ、外暑くて下駄箱の中涼しいじゃん?頭突っ込みたくもなるよ。」

「突っ込んでるじゃねーか。」

「そこはおいといて。」

「おいとくのかよ。ってか、はたから見れば靴の匂いかいでるようにしか見えないっつーの。」

くっ、うんともすんとも言えん・・・。