もしも明日という未来があるのなら


廊下で海月と蒼木が話しているのが見えた。

意外な組み合わせだななんて眺めていると。

蒼木は男子バスケ部のキャプテンを務めているうえ、クラスの学級委員。

厚い信頼を受けながらもムードーメーカーで女子からの人気もそこそこ高い。

海月もこの間「蒼木はいいやつだよね」なんて言ってたぐらい。

意外な組み合わせだなぁなんて眺めていると。

ほんのりと赤くなりながら蒼木くんが口を開く。

「好きなんだけどっ!」

蒼木が割と離れたここまで聞こえる大きな声で言った。

「へ・・・?」

思わず声が漏れる。

「・・・え。」

海月も突然の告白に戸惑ってるみたい。

「まって、え?だって仲良くないし、」

「じゃ、仲良くなろ。友達からってことで。」

握手を求め手を差し出す蒼木。

蒼木ってこんなに積極的だったっけ?

すると海月はそっと握手をした。

驚いた。

蒼木の行動力にも驚いたけど、海月が手を取った。

なんか、手、とりたくなった、みたいな表情の海月。

なにこの急展開!ってひとりで考えながら歩いてて

気が付いたら屋上にいたっていうわけ。