小さく白い布団が上下するのを見て、生きてる、と息をつく。
りっちゃんは心タンポナーデだった。
前に行った心臓のカテーテル検査で弱くなっていたところから血液が漏れて心臓を圧迫していたらしい。
大動脈が解離することでも起きて、そっちの方が危険らしいけど、それではないと
さっきの看護師さんが教えてくれた。
「ん、、」
小さく唸り声を出して握っていた私の手をりっちゃんは少し握り返した。
「りっちゃん、目覚めた、、?」
眩しいのか、目を開けないまま小さく頷いたのを確認して私はナースコールを押して
看護師さんと診察中のなっちゃん先生に変わって水村のお兄ちゃんの水村先生が来て
りっちゃんに異常がないかを確認していく。
水村先生は病室に入ってきて私と目が合うと小さく会釈した。
先生は、どんな気持ちでいるんだろう。
先生、家で水村は今どんな様子をしてるの。
「後でなっちゃん先生来るからねー」
そう優しく言いながら聴診器を当てていく。
「水村先生もなっちゃん先生って呼んでるんだね」
「うん、そうだよ、僕、実はなっちゃん先生の本名知らない」
「えぇ、そんなことある?」
くすくす笑うりっちゃんと水村先生の温かい笑顔に私は
りっちゃんがちゃんと生きていることを再び実感して不意に泣きそうになった。
「ゆず、」
「…ん、?」
「私は弱いよ。こうやってたくさんの人に支えられないと生きてけないよ」
「うん、」
「でも、人間はみんな弱いよ。小さい存在だよ。みんな一人じゃ生きていけないよ。」
不安だらけで真っ暗な私の視線を、暖かく優しいりっちゃんの視線が重なる。
「ゆずの全部をぶつけてみなよ。それでだめだった時には私がいるよ」
「りっちゃん、、」
だめだ、我慢していた涙が次から次へと溢れてきた。
聴診器を首にかけ直して立ち上がった水村先生はぽん、と優しく手を私の頭に乗せた。
「あいつは、柚月ちゃん一人受け止めきれないほど、やわなやつじゃないと僕は思ってるよ」
私は頭の優しい手を感じながら小さく頷いた。
水村と、同じ匂いが微かにした。
りっちゃんは心タンポナーデだった。
前に行った心臓のカテーテル検査で弱くなっていたところから血液が漏れて心臓を圧迫していたらしい。
大動脈が解離することでも起きて、そっちの方が危険らしいけど、それではないと
さっきの看護師さんが教えてくれた。
「ん、、」
小さく唸り声を出して握っていた私の手をりっちゃんは少し握り返した。
「りっちゃん、目覚めた、、?」
眩しいのか、目を開けないまま小さく頷いたのを確認して私はナースコールを押して
看護師さんと診察中のなっちゃん先生に変わって水村のお兄ちゃんの水村先生が来て
りっちゃんに異常がないかを確認していく。
水村先生は病室に入ってきて私と目が合うと小さく会釈した。
先生は、どんな気持ちでいるんだろう。
先生、家で水村は今どんな様子をしてるの。
「後でなっちゃん先生来るからねー」
そう優しく言いながら聴診器を当てていく。
「水村先生もなっちゃん先生って呼んでるんだね」
「うん、そうだよ、僕、実はなっちゃん先生の本名知らない」
「えぇ、そんなことある?」
くすくす笑うりっちゃんと水村先生の温かい笑顔に私は
りっちゃんがちゃんと生きていることを再び実感して不意に泣きそうになった。
「ゆず、」
「…ん、?」
「私は弱いよ。こうやってたくさんの人に支えられないと生きてけないよ」
「うん、」
「でも、人間はみんな弱いよ。小さい存在だよ。みんな一人じゃ生きていけないよ。」
不安だらけで真っ暗な私の視線を、暖かく優しいりっちゃんの視線が重なる。
「ゆずの全部をぶつけてみなよ。それでだめだった時には私がいるよ」
「りっちゃん、、」
だめだ、我慢していた涙が次から次へと溢れてきた。
聴診器を首にかけ直して立ち上がった水村先生はぽん、と優しく手を私の頭に乗せた。
「あいつは、柚月ちゃん一人受け止めきれないほど、やわなやつじゃないと僕は思ってるよ」
私は頭の優しい手を感じながら小さく頷いた。
水村と、同じ匂いが微かにした。

