金曜日。
「ねぇ、柚月。」
「んー?」
「、ごめん、なんでもないや。」
「そう?ならいいけど。」
朝から何か言いたそうな海月。
どうしたんだろうと思いながらあっという間に時間は過ぎていき、放課後。
私は一つの机を挟んで海月と対面していた。
「あのさ、何年一緒にいると思ってるの?」
突然、怒ったような呆れたような口調で海月は聞いてきた。
「海月?」
「何年?」
有無を言わさない海月に押される。
どうしたんだろう。
「え、10年、だけど。」
「だよね?気づかないとでも思ってたの?」
「何を?」
「柚月、なんか隠し事してるでしょ。」
「っ、え、?」
私は思わず目を見開く。
「言ってくれるの、待ってた。だけど全然言ってくれないんだもん。」
「それは・・・」
「私には言えないことなの?」
「ごめん、」
「なんで・・・?言ってよ、」
「ごめん、海月。」
「ごめんしか言わないじゃん。」
「・・・」
「言い訳が、聞きたいわけじゃないんだけど。」
「・・・」
言葉に詰まる私。
言わなかったのは私だから、何も言い返せない。
「私、そんなに頼りなかったんだね!?」
「そういうことじゃないよっ!」
海月がどうかとかいう話じゃないのに。
私の口調も自然とヒートアップする。
忘れ物を取りに来たらしい蒼木があわてて
ちょっと、とか言ってるけど全く耳に入らない。
「じゃあどういうことなのよ!なんで隠すの!」
「そんなの私の勝手じゃん!」
「何それ、身勝手すぎだよ、柚月!」
「野村ちゃん、海月も、落ち着けって。」
「蒼木は黙っててよっ。」

