「聞きたいんだけどさー。」
「聞きたいこと?」
まっすぐ、蒼木の目を見る。
「うん。あのね、海月のこと好きだよね?」
「え、」
「え好きでしょ?大好きだし正直本気で好きだから付き合えたらこの先もずっと支えていく覚悟あるよね?」
「え、急に何?探偵?・・・、まぁ、そうだけど。」
良かった。
「ようし、任せたぞ」
来週から、もう私は海月のそばにいることが出来ないから。
「蒼木の愛情を信じてるぞ~」
小学校から、もう今年で10年目。
私にとっても、海月にとってもお互いの存在は大きい。
だから、どうしても心配になるんだ。
嬉しいことがあったら
気軽に報告できる私以上の人を、
辛いことをちゃんと受け止めてくれる
大切な人がそばにいてほしい。
私がいなくなった後も前向きに生きてほしいから。
「海月をよろしくね。」
いつも通り笑って言ったのに、さすがに怪訝な顔をされた。
「恥ずかしい通り越してどうしたの、ほんと」
「うん?いやあ親友の恋は全力で応援したいと思ってね」
「なんで急に、」
「恋のキューピッドになってみたくて?」
にっと笑ってそれ以上探らないで、と訴えかける。
「・・・野村ちゃんさ、水村とケンカした?」
私の無言の圧力の甲斐もなく蒼木はズバッと切りこんでくる。
「え、・・・」
「何があったの?」
「えー、そこ突っ込む?」
私はそう一言、くるりと背を向けて階段を駆け下りる。
「あ、ちょ!水村と仲良くね!」
海月のこと頼むだけだったのに、
蒼木が妙に勘が良いせいがいいせいで
水村と何かあったことを完全に気づかれてしまった。
ごめんね、まだ言えないや。
でも海月の事頼むよ。
水村も、蒼木がいてくれたら心強いと思うよ。

