もしも明日という未来があるのなら


「あ、見て、アイスクリームある!」

小さなのぼりに水族館名物、と書いてある。

「食べよーぜ。」

スタスタと歩いて行った水村がアイスを買って渡してくれる。

「あ、お金、」

「いーよ、こんくらい。」

「え、ありがと。」

優しいねぇなんて思いながらスプーンで一口ぱくり。

「あれ、なんか入ってる。」

「クラゲ、入ってんだって。」

「え、く、くらげ?!」

ちょっとコリコリしてて美味しいなと思ったら、

クラゲなんて、すごっ。

「え、初めて食べた!うまぁ!」

「俺も。わりといけるね。」

ふたりでアイスを食べながらクラゲの水槽を見る。

ピンクや青にライトアップされていて

ゆらゆらと漂うクラゲを私はうっとり。

「うわぁ、綺麗・・・」

クラゲって死んだら水になるから好き。

私もこんな綺麗な死に方したいなって思ってみたり。

ちらりと水村を見ると複雑な表情。

「クラゲ見ながらクラゲ入りのアイスクリーム食べるってなんか微妙。」

「言われてみれば、たしかに。」

ふたりで顔を見合わせてくすりと笑う。

クラゲコーナーを抜けるとふれあいコーナー。

「ねぇ見て、ヒトデいる!」

「野村、ナマコ触ってみろよ。」

「え、遠慮するね。」

「うわっ、何とも言えない感触だな。」

ふたりで騒いでいると本当にあっという間に時間は過ぎていく。