野村柚月、ただいま喜びをかみしめております・・・
月曜日に朝、廊下の学年掲示板に張り出されたテスト順位。
登校して目を見張った。
17位のところに野村 柚月の名前がある。
二度見して、目をこすって、頬をつねった。
そして23位に蒼木、9位に海月、2位に水村がいた。
「すごいじゃん、柚月!」
ぎゅうっと海月が抱きついてくる。
いつのまにか来た蒼木もちょっと驚いた表情。
茶目っ気たっぷりの笑顔でがばっと腕を広げる。
一緒にハグするつもり!?と海月がじとっと睨む。
私もべっと舌を出してみる。
「えー。」
だらんと手をおろし唇を尖らせる蒼木。
いやいやいや、えーじゃなくて。
それに気づいて。
後ろにいる女子、思いっきり私達睨んでるからっ!
海月はキッと睨み返してるけど。
「あ、おはよ。」
眠そうな顔の水村を蒼木が引き止める。
「なんだよー・・・」
朝の水村はテンションが低い。
朝、苦手なのかななんて思ってくすっと笑う。
水村はテスト順位を見て目をちょっと開いた。
「すげーじゃん野村。」
ふわっと私の頭をなでる。
キャーって女子たちの声が聞こえるけど水村はおかまいなし。
私の肩までの髪がくしゃくしゃ。
せっかく朝、ゆるい内巻きにしたのにー。
「ていうか!子ども扱いしないでくれますー?」
女の子たちよ、水村は私を女として見てないよ。
妹、もしかしたらペットくらいに思ってるんだよ。

