もしも明日という未来があるのなら


そのままゲームは抜いては抜かれての繰り返し。

蒼木が思いっきりガーターして笑いまくって、結局私もガーターしてみんなで爆笑して。

結果は蒼木と海月が同率一位、私が2位で水村が最下位となった。

ほんとに僅差だったんだけどね。

「さぁ、罰ゲームどうする?」

ふふっと笑う海月を呆れた目で見る水村。

「暴露大会とか良くない?」

「おい、蒼木、お前なぁ。」

「え、めっちゃいい!」

3人であーだのこーだの話して、

『水村の初恋の人ってどんな人!?』

私達は声をそろえて言う。

「・・・まじ?」

はぁぁと小さなため息を一つ。

「明るくて可愛い子。」

「えっ、それだけ!?」

もっと、ないのかなぁ、初恋でしょ?

「はぁー?」

片手で前髪をかき上げて唸る。

仕草ひとつでなぜか私の心臓はスピードがあがる。

「笑顔が似合う子で、誰に対してもすげぇ優しい子。」

ボソッと呟き少し耳が赤くなる水村。

え・・・

水村の初恋相手ってどんな子だろうってわくわくしてたのに。

心臓のあたりがチクチク、痛い。

あれ、なんでだろ?

初めて経験する、病気じゃない、痛み。

明るくて笑顔が似合う子で、誰に対しても優しい可愛い子。

なにそれ、私と、正反対じゃん・・・

蒼木がへぇー!って水村をぺしぺし。

あーもー恥ず・・・って言いながらすごく柔らかい表情をする水村。

あ、愛おしい人に向ける目だ・・・

初恋の女の子を思い浮かべたらもやもやする。

うすうす感じてた気持ち。

いつのまにか惹かれてたんだ。

水村 冬真に。