もしも明日という未来があるのなら

そして水村は蒼木に近寄り、読んでいたマンガを取り上げる。

「お前も、そんなに恋愛マンガに夢中になるなよ。」

あきれたように言う水村。

「え、蒼木、恋愛マンガ読んでたの?」と海月。

「え、水村、恋愛マンガ持ってたの?」と私。

「別にいいじゃんっ!?おもしろいんだよー」

とほっぺたを膨らます蒼木。

水村がちがっ・・・と言いながらそっぽを向いた。

「えー、まだ他にもある?」

私が膨大な量の中から探そうとするとすぐさま水村に引き戻される。

「お前は何しに俺ん家来たんだよ。」

私は満面の笑みで「マンガを読むため!」と言う。

「違うだろ。ちゃんと勉強するぞ。」

「ええー。」

「テスト赤点で一人補習でも知らないからな。」

「え、あ、蒼木いるしっ」

「柚月ちゃんひどいよー俺これでも頭いいんだよ!?」

「え、嘘っ、そんなぁ」

水村がにんまりと笑って私の手にペンを握らせる。

「そう。だからお子様はお勉強に集中ー。」

「だれがお子様だとー!!」

ペンぐらい自分で握れるし!

赤点も怖いけど水村が怒ったらもっと怖いだろうなー。

なんて思いながら私は大っ嫌いな数学のテキストを開いた。