もしも明日という未来があるのなら

「・・・なんで勉強してないの?」

突然頭上から降ってきた声に私は飛び上がる。

「だってさー、目の前にマンガがあったら読みたくなるよー。」

まったく・・・とつぶやきながらアイスティーの入ったグラスをテーブルの上に置いていく。

まだ微妙に夏の暑さが残る時期にアイスティーはぴったり。

「あいつらまで・・・」

海月と蒼木は水村が来たことおかまいなしに読み続けている。

特に海月の本を読む集中力はすさまじくめったなことがない限り顔を上げない。

「てか野村、ニャンピース好きだったのか?」

水村が私の隣に腰をおろして聞いてくる。

「うん、だってあれめっちゃおもしろいじゃん。」

「あとはねー幻のネバーランドとかも好き!」

「ジャンプ系、俺も結構読むよ」

二人でマンガについて語り合っていたらふと海月が顔を上げた。

「・・・あ、水村。」

『今っ!?』

私と水村がハモって突っ込む。

「本持って帰っていいからさ、勉強するぞ。」

水村が私たちの手から本を取り上げる。

『えー。』

今度は私と海月がハモって不満を上げた。