水村は一瞬目を見開いて、口元を手で覆う。

「そ、っか。そうだよな、」

私は遠目から水村の目を覗き込む。

あれ、なんか恥ずかしがってる、?

「私だって風邪を引く時くらいあるよ。」

「いや、だよな、うん、ごめん。いや、待て、でも馬鹿は風邪引かないっていうだろ。」

「それ、どーゆー意味、さっきからしつr」

「ごめんごめん嘘、疑ってごめんな、じゃ。」

クスッと笑みを見せて、背を向けて、左腕をヒラヒラと振り去ってゆく水村。

なんか、びっくりした。