翌日、目覚ましなしに自然と起きた。
重たい瞼を擦りながら…なんてことは全くなく、目が覚めたと同時に脳も覚醒した。


私は決意していた。
リョウさんのこと、全て知ろうって。

どんな結末でもいい。
もう二度と会えなくなるかもしれないけど、それよりも真実への探究心の方が勝っていた。


あの公園に行っても彼は来ないかもしれない。
そんな仮定を今まで何度もひっくり返してきたのがリョウさんでもあり、私でもある。


身支度する手が震える。
目覚めはあんなによかったのに。
いざ、会おうとするとなると、だんだんと怖くなってくる。

これから知るであろう真実に対する恐怖感なのか、抵抗感なのか。

少なからずとも、何かに抗うかのようだ。