きみと、もう一度。

「ずっと、待ってた」


「うん…、ごめん」


謝ることしかしないリョウさん。

お前が勝手に待ってただけだろって、怒ったっていいのに。


どうしてそんなに優しいの?



「…ごめんね、ゆなさん」


ふわっと香るリョウさんの甘い匂い。
そして、身体全体に感じる温かさ。


私、リョウさんに抱きしめられてる。



「り、リョウさん…?」


びっくりしたけど、嫌じゃなかった。


「待たせてごめん」


それでもなお謝るリョウさん。
想像を超える出来事に思考が追いつかなかった。


ゆっくりと体が離れる。

リョウさんの綺麗な顔がすぐそこに。
そして、それが段々と近づく。

私はそっと目を閉じた。



しかし、しばらく経っても、触れるであろうその部分に温もりは感じなかった。