あれから何時間か過ぎた。
賑やかだった園内は静かになり、子供たちの姿もない。
もう夕ご飯の時間なのか。
私、ずっとここでリョウさんを待ってたんだな。
来るはずのない人をこんなに長く待ち続けるなんて。
そろそろ帰ろう。
そう思い、そっとベンチから立ち上がった時だった。
「…ゆなさん」
私をそんな風に呼ぶ人なんて、一人しかいない。
その声を待っていたかのように、涙が自然と流れた。
「…遅いよ」
待ち合わせしていたわけでもないのに。
なんなら、前に私が一方的に別れを告げてしまったのに。
本当、わがままで自己中な女だ。
「ごめん」
なのに、どうしてそんな悲しそうな顔して謝るの?



