お相手の彼は、地元が同じで中学からの同級生だった。


付き合いは長かったけど、ずっと友達のような関係で、恋人になったのは22歳のとき。


私が東京での就職が決まった日。
地元の友達数人が送迎会をしてくれた日だ。


告白をされ、友達から恋人の関係に変わった。


彼、丸山翔太郎(マルヤマショウタロウ)は同い年で、こっちでの就職が既に決まっていた。


離れ離れになってしまう前に…と、ずっと秘めていた想いを打ち明けてくれたみたい。


私も彼に惹かれていた。
だけど、友達でもいいや、と思っていた。
それでも居心地がよかったから。



『…付き合ってください』


そう、あの時も、プロポーズの時のように、真っ直ぐで、優しく私の目をしっかり見て言ってくれたっけ。