冗談ではない
かと言って
本気でもなかった

『圭太、楓
早く乗れ』

『待っ『待ってられっか!!』

『荷物が…』

『荷物だ?んなもんいらねえよっ』

亮太はエンジンをかけた

トラックが走り出した
私は圭太とトラックの後ろに荷物と一緒に身を隠した

ドキドキした
こんな漫画みたいなこと初めてだ

母は?学校は?塾は?

色々な不安が脳内を駆け巡った
けど亮太がいるから大丈夫だと思った

今はそんなのどうだっていい

今は風を感じ楽しみたい