ロクでなしデスゲーム04

ユシアが満足げに笑うと

ユシア「気に入ったわ。あんた名前は?」

と問うた。殺す対象に気に入ったもなにも
あるかよと俺は思ったが口出しはできない。

拓哉「青谷拓哉」
ユシア「拓哉くんね。よろしく。」
拓哉「なんで、殺してくる相手によろしくやってやんなきゃいけねーんだよ。」

ごもっともだ。

ユシア「それもそうね。まあ、精々頑張って生き残んなさいよ。」

3人は踵を返してどこかに行こうとしたが

ライラ「あ、そうだ!」

とライラは何か閃いたようにこちらに向き直った。

ライラ「あのさ、放送室ってどこだか分かるか?」

ライラは優しい声と顔で美羅に聞いた。
美羅は怯えながらも

美羅「こっこの廊下をずっと奥に行って1つ階段を上がった所らへん...です...」
ライラ「ありがとな、可愛いお嬢さん。」

ライラはキザなことを呟くと投げキッスを
してユシアとイザベラを連れて去っていった

優馬「なんだあいつら...こんな状況で...」
イリヤ「仕方ない。あいつらは殺す側だ。
殺しを楽しんでいるんだからな。」
優馬「そういうもんか?」

ユシア達との思わぬ出会いがあったが
拓哉がユシアに気に入られたのは良い。
1度くらいなら見逃してくれるかもしれない。