菜「…また……あの…夢…」

??「おい!」

菜「!? なに!?」

??「あー、やっと起きたよーこの子ー」

??「お前うなされてたぞ?大丈夫か?」




目の前には怖そうな人が…

菜「あなた達は誰ですか?」

翔「俺は浅香翔(しょう)、君を起こしてあげたんだよ?大丈夫?」

菜「はい、ありがとうございました。そちらも友達ですか?」

翔「お前、あいつを知らないのか?」

菜「…誰ですか?」






天「まさか俺らのこと知らない奴がいたとはね、俺は中野天。そして






────俺らは海龍(かいりゅう)」


菜「…!?あなた達は…暴走族ですか?」
自然に自分でも分かるくらいに目つきが悪くなってると思う。

??「ああ、そうだ。」

菜「あなた達が…お父さんを…」

翔「え?なんて?ごめん、聞こえなかった…」

菜「いえ、なんでもありません。もう話しかけないでくださいね。さようなら。」

ガチャン


私は絶対に許さない…
暴走族という存在そのものが許せない…









翔「ねえ、総長さん?あの子はなんであんなに僕達を知らないくせに敵視してたんだろうね?」

天「さあな、あいつが話しかけるなって言ったんだ、放っておけばいい…」

翔「でも、かわいかったよね!」

天「お前はいつもそう言ってるな、翔?」

翔「でも、総長もかわいいって思ったでしょ?」

天「そうか?」









菜「なんでこの学校にあんな暴走族なんかいるのよ…ほんと許せない…」