これは、もういくらあがいても無駄なようだ。 私の説教受けのプロの血がそう言っている。 そう察した私は、自分の席に戻る。 籍に座り、あらためて自分の答案に目を向ける。 あたり前だが変わるはずもなく、小さくため息をついた。 いまだに高笑いしている先生の声を聞き流しながら、窓の外に目を向けた。 空は、皮肉なほどに真っ青だった。