俺は図書委員のあの子に行く。
「あ、居たぁ」
「居ますよ、そりゃ。図書委員ですので」
相変わらずの仏頂面。
「冷たい反応だねー」
「別に冷たくはありません。図書委員だからここにいるんです」
「だよねぇ」
「あなたこそ何のようですか?」
「ノイちゃんに会いに来たってのは理由にならない?」
「なりません」
即答されたけど、俺はめげないぞ。
「じゃ、本借りにきた」
「それなら、ウェルカムです」
びっと親指を立てるノイちゃん。
「ウェルカムですか」
「はい」
こうゆうとこがおもしろいのんだよね。
真顔でするから。