ピピピピッ
「んんっ…何時?」
時計を見たら、朝6時。
良かったぁとわたしはほっとした。
遅刻だけはしたくないのよね。
それにしても、嫌だな学校…。
いじめ…ひどくなってくのかな。
そう思っていると、
「海愛ー?起きた?」
いつもの如く母の声。
「起きてる!」
「そう、早く降りてらっしゃい。お客さん来てるわよー」

お客さん…? 誰!?
気になって急いで階段を降りた。
バタバタバタバタ
「え…!?」
なんと、そこには隼斗くんの姿が。
『おはよ、朝早くにごめんな』
それは構わないけど、どうして?
「ど、どうしたの?」
『ん?あぁ、海愛と一緒に学校行こうと思って。』
ふーん、一緒にねー…ってはい!?
「いま、なんて?」
『一緒に学校行こうと思って。って言った』
ま、まじですか。幻聴じゃなくてですか?
「ま、まじですか」
『ん?うん。ダメ?』
ダメ、ではないよ。そりゃ。
「海愛、何してるの。早く支度しなさい。…ごめんなさいね、この子マイペースで…」
マイペースって。わたしマイペースなのかなぁ
↑自覚なし
『いえ。お構いなく。こちらこそ朝早くにすみませんでした。』
「いいのよ…それより隼斗くん…だっけ?」
『はい』
「海愛の、彼氏さんだったりする?」
は、はぁ!?お母さん、何言って?
『いえ。違います、友達です。"今"は。』
なんか今って所だけニュアンス違くない!?
「今は…ね。わかったわニヤリ」
お母さんもなんか、怖いよ?
「じゃ、じゃあ行ってきます!!」
「あら、もう行くの?…隼斗くんまたいらっしゃいねニコッ」
『はい、ありがとうございます。』
バタンッ