「ねぇ、智広」
「何?」

智広は携帯を片手に持ちながら答えてくる。
いつもの事だから気にしない。
本当はいつも友達に「その対応冷たくない!?」とか言われるけれど気にしない。
それが智広だから。
友達には「それが智広」とだけ言っている。

「あのさ、私と智広って、もうすぐ1年だよね!」
「あー、そうだな」

(あれ...いつもならもっと食いついて来るのに)