(…だけど、賢也には叱られそうだな。俺をダシに使ったなって) 悪いと思いながら車を走らさせる。 バッグミラーで振り返った彼女の家の付近で、俺達を見ていた人間がいることも知らずに、一人キスの余韻に浸った__。