広大さんのお母さんは声を出して泣き崩れ、足元の床にしゃがみ込んでしまう。私はそれに気づくと二人の母の側に寄り、大丈夫…と声をかけた。
「大丈夫です。兄さんがきっと守ってるから」
そう信じてないとやれない。
だって、広大さんを私に届けてくれたのは、兄さんだから。
「広大さんはきっと来るよ。だから、信じて待ってよう」
そう言いながらも体が震えてくる。ぎゅっと自分で自分を抱き締めながら落ち着いて…と思い、必死で彼の姿が現れるのを待ち望んだ。
式の時間はとっくに過ぎてる。
だけど、誰もが動けずに立ち止まってた__。
その瞬間、走ってくる足音がした。
ドアの近くに立ってた平野さんは、ハッとして振り返り、レバーを下げると開け放った。
「奈央!」
開け放たれたドアから飛び込んできたのは広大さんだ。
皆は一斉に彼の方を見つめ、私は夢じゃないよね…と目を疑い、幻でもなく本物よね!?と思いながら立ち上がった。
「ごめん!遅くなって!」
広大さんは私の側に走り寄ると、髪の毛に付いた水滴を垂らしながら説明しようとした。
「大丈夫です。兄さんがきっと守ってるから」
そう信じてないとやれない。
だって、広大さんを私に届けてくれたのは、兄さんだから。
「広大さんはきっと来るよ。だから、信じて待ってよう」
そう言いながらも体が震えてくる。ぎゅっと自分で自分を抱き締めながら落ち着いて…と思い、必死で彼の姿が現れるのを待ち望んだ。
式の時間はとっくに過ぎてる。
だけど、誰もが動けずに立ち止まってた__。
その瞬間、走ってくる足音がした。
ドアの近くに立ってた平野さんは、ハッとして振り返り、レバーを下げると開け放った。
「奈央!」
開け放たれたドアから飛び込んできたのは広大さんだ。
皆は一斉に彼の方を見つめ、私は夢じゃないよね…と目を疑い、幻でもなく本物よね!?と思いながら立ち上がった。
「ごめん!遅くなって!」
広大さんは私の側に走り寄ると、髪の毛に付いた水滴を垂らしながら説明しようとした。

