(ああ…)
居ても立っても居られず、スマホをぎゅっと握りしめた。どうか無事でいて…と祈りながら電話をしても、広大さんは電話にも出てくれない。
(どうして!?何かあったの!?)
身体中から血の気が引いてしまいそうだ。
流石にいつまで経っても現れない彼を心配する両親や親族に気遣われながら彼を待ち続け、祈る様な気持ちで手を組み合わせた。
(もう…お願い……)
両手で顔を覆うと軽い目眩みたいなものを感じる。
いっそのこと、このまま意識でも無くなってしまったら、広大さんが驚いて駆け付けて来てくれそうな気もするんだけど__。
(しっかりしなくちゃ。ここで今私が倒れたりしたら、お母さん達に余計な心配を掛け過ぎてしまう)
大丈夫…と必死に自分に言い聞かせる。
だけど挙式の三十分前になっても広大さんは姿を見せずじまい。
「どうしたんだよ、一体。何が起こったんだ!?」
流石に父も怒り出してしまう。母は不安そうな目をしたまま私の腕を摩り続け、必死になって「大丈夫よ」と励ましてくる。
「俺、ちょっと外を見て来ます!」
居ても立っても居られず、スマホをぎゅっと握りしめた。どうか無事でいて…と祈りながら電話をしても、広大さんは電話にも出てくれない。
(どうして!?何かあったの!?)
身体中から血の気が引いてしまいそうだ。
流石にいつまで経っても現れない彼を心配する両親や親族に気遣われながら彼を待ち続け、祈る様な気持ちで手を組み合わせた。
(もう…お願い……)
両手で顔を覆うと軽い目眩みたいなものを感じる。
いっそのこと、このまま意識でも無くなってしまったら、広大さんが驚いて駆け付けて来てくれそうな気もするんだけど__。
(しっかりしなくちゃ。ここで今私が倒れたりしたら、お母さん達に余計な心配を掛け過ぎてしまう)
大丈夫…と必死に自分に言い聞かせる。
だけど挙式の三十分前になっても広大さんは姿を見せずじまい。
「どうしたんだよ、一体。何が起こったんだ!?」
流石に父も怒り出してしまう。母は不安そうな目をしたまま私の腕を摩り続け、必死になって「大丈夫よ」と励ましてくる。
「俺、ちょっと外を見て来ます!」

