君と永遠に続く恋をしよう

意味もなくウロウロと部屋中を動き回りながら、落ち着け落ち着け…と自分に言い聞かせる。そのうち本棚の中に置かれたフレームを見つけ、あ…と思って立ち止まった。


「わっ…社長?」


若い…と口に出して見つめてしまう。
どうやら数年前の集合写真みたいで、桜庭さん自身も今よりも少し若そうだ。


「こっちの人は誰だろう。社長に似てるからお父さん…かな」


じゃあこっちの人はお母さん?と見ながら独り言。
少し気が紛れてホッとしてきた頃に桜庭さんが入って来て、静かになってた心音がまた加速して鳴りだした。


「ん?何してるんだ。そんな所で」


バスタオルで髪を拭きながらやって来る彼は、妙に色気があり、耳の奥からドクドク…と心音が鳴り響いてきてしまう。

桜庭さんは私が見てた写真に気づいて立ち止まり、「ああこれか」と微笑む。その顔を見ると更に心臓が跳ね上がってしまい、煩い程に鳴り始めた。


「五年くらい前に撮った写真だよ」


教えると、自分も若いな…と笑ってる。


「まだ一ノ瀬が一緒に働いてた頃の写真で、区のデザインコンペで優勝した時に、皆で記念に撮ったんだ」