君と永遠に続く恋をしよう

賢也はどうでもいいんだ、と言うと「奈央さん」と呼んで抱きしめてくる。
私はそれを拒む様に肩に力を入れたけど、彼は反対にもっと強く抱き竦めた。


「俺の話し方が間違ってたんなら謝る。だけど、これだけは伝えておくよ」


耳元に息が吹き掛かり、ゾクッとする。
桜庭さんは髪を掻き上げると露になった耳朶に向かってこう囁いた。


「俺は奈央さんが好きなんだ。人の為に一生懸命で、心底ほっとけない、そんな優しくてあったかい人柄に惹かれて、痺れてしまったんだよ」


力を緩めて顔を覗くと、「分かった?」と訊いてくる。
だけど、私は心臓がドキドキ鳴り続けてて、頷くのも忘れてぼうっとした。


桜庭さんはまだ幾分怒ってるみたいだ。
でも、そんな表情すらもカッコ良くて、吸い込まれそうな目の力に声を無くし、包まれていく頬の温度を感じ取った。


「誤解は解けた?俺が君を好きだと分かって貰えてる?」


すぐ目の前で訊ねる人の顔を凝視して、こく…と僅かに頷く。
自分の気持ちも彼に伝えたいと思うけど、その前に彼の唇が重なってきた。


チュッと吸い付くと直ぐに離れ、再びじっと見つめるから胸が鳴り響いて__。