当然だと思うけど詰まらない。
彼の中で自分が一番でなかったことに失望して、息を吐きながら目を伏せた。
「でも、残念ながら君は公休日で休みだと言われて、同僚から「お名前は?」と訊かれたけど、俺のことを全く知らない君に、名刺だけ置いて帰るのも怪しまれるだけだと思って止めといた。
翌日には一ノ瀬とのアポが入ってるのが分かってたし、チャンスがあればその時に話せばいいと思って帰ったんだ。
そして翌日、覚悟を決めて来社した」
真剣な声に顔を上げ、目の合った相手と見つめ合う。
桜庭さんはキュッと唇を結ぶと開いて、「奈央さん」と名前を呼んだ。
ドキッと胸を弾ませ、「はい…」と返事すると、彼はふわっと微笑んでソファから腰を上げ、私の足元に座り直した。
「……俺は、君を初めて見た瞬間に、明日香のことは頭から一切消えて無くなってしまったんだ。君が賢也から聞いてた以上に可愛くて、呆然とする以外に何も浮かんでこなかった」
照れくさそうに笑いかけるとカップを私の手から取り上げ、テーブルの上へ置き直す。
振り返った彼の顔は薄っすら赤くて、それを見てると、言葉が出ないくらい胸が鳴った。
彼の中で自分が一番でなかったことに失望して、息を吐きながら目を伏せた。
「でも、残念ながら君は公休日で休みだと言われて、同僚から「お名前は?」と訊かれたけど、俺のことを全く知らない君に、名刺だけ置いて帰るのも怪しまれるだけだと思って止めといた。
翌日には一ノ瀬とのアポが入ってるのが分かってたし、チャンスがあればその時に話せばいいと思って帰ったんだ。
そして翌日、覚悟を決めて来社した」
真剣な声に顔を上げ、目の合った相手と見つめ合う。
桜庭さんはキュッと唇を結ぶと開いて、「奈央さん」と名前を呼んだ。
ドキッと胸を弾ませ、「はい…」と返事すると、彼はふわっと微笑んでソファから腰を上げ、私の足元に座り直した。
「……俺は、君を初めて見た瞬間に、明日香のことは頭から一切消えて無くなってしまったんだ。君が賢也から聞いてた以上に可愛くて、呆然とする以外に何も浮かんでこなかった」
照れくさそうに笑いかけるとカップを私の手から取り上げ、テーブルの上へ置き直す。
振り返った彼の顔は薄っすら赤くて、それを見てると、言葉が出ないくらい胸が鳴った。

