君と永遠に続く恋をしよう

泣きたい気持ちは誰しも同じ。
だけど、決して時は止まらないし、過去に向かって動きもしない。

前にしか進まないのなら、前進する以外に道はない。
例えばそれがどんなに苦しい道のりでも、遺された者は、亡くなった人の分まで生きないと__。


「検査薬はあるんでしょ?一人では不安だと思うから、私も桜庭さんも立ち合います」


だからどうかお願いです…と強く願って頭を下げる。

兄さんがこの場に居たら同じことを言う筈だと加えると、泣き崩れてばかりいた明日香さんも涙を堪えて顔を上げ、震える唇をぎゅっと噛み締めて頷いた__。

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二時間後、私は桜庭さんの車に揺られてた。
お互い少しグッタリしてて、話すこともなく無言でいた…。


(……結局、検査薬の反応はマイナスだったけど、明日香さんは大丈夫かな)


妊娠してる可能性は低いと判定は出たが、彼女のダメージを考えると不安が大きく募ってくる。


(桜庭さんも彼女を友達に託さなくても、自分が一緒に居てやれば良かったんじゃないの?)