「あの…さっき言ってたことは本当ですか!?兄の子供を妊娠してるの!?」
それが本当なら両親にも黙っておけない。
兄の血を継ぐ者がいるかもしれないのに、知らん顔なんてしてられない。
「それは…」
「それはまだ確定してないんだ。ただ、遅れてるって連絡がこの間あって…」
「えっ…生理が?」
デリカシーもなく声を発し、彼女がこくん…と頷く。
「でも、あの……確かめるのが怖くて。最初は不眠も続いてるし、ずっと眠れてないから遅れてるんだろうと思ってたの。それに、病院で安定剤も貰ってたし、もしも出来てても、薬の影響とかを考えると勇気が出せなくて…」
「そんな……だったら余計に早く」
「俺もそう思って何度も検査しろと勧めてたんだ。だけど明日香は怖さが先立ってしまって、余計に不安定になってさ…」
桜庭さんも困った感じで顔をしかめる。
眉間に寄った皺を見つめながら気持ちは分かると思い、泣き伏せてばかりいる森田さんの方を見返した__。
(この人は…)
それが本当なら両親にも黙っておけない。
兄の血を継ぐ者がいるかもしれないのに、知らん顔なんてしてられない。
「それは…」
「それはまだ確定してないんだ。ただ、遅れてるって連絡がこの間あって…」
「えっ…生理が?」
デリカシーもなく声を発し、彼女がこくん…と頷く。
「でも、あの……確かめるのが怖くて。最初は不眠も続いてるし、ずっと眠れてないから遅れてるんだろうと思ってたの。それに、病院で安定剤も貰ってたし、もしも出来てても、薬の影響とかを考えると勇気が出せなくて…」
「そんな……だったら余計に早く」
「俺もそう思って何度も検査しろと勧めてたんだ。だけど明日香は怖さが先立ってしまって、余計に不安定になってさ…」
桜庭さんも困った感じで顔をしかめる。
眉間に寄った皺を見つめながら気持ちは分かると思い、泣き伏せてばかりいる森田さんの方を見返した__。
(この人は…)

