ごめんなさい…と謝り、ぼろぼろと泣き出した。
私はその涙に慌て、大丈夫ですか!?と近付いた。
「ちょっと情緒不安定みたいでさ。賢也が亡くなってからこっち、ずっと不眠が続いてるようなんだ」
桜庭さんは何処か落ち着ける場所へ行こうと勧め、私もその方がいいと判断して駐車場へ向かう。
顔色の悪い森田さんはずっと顔を伏せたままで歩き、フラフラして、その場に倒れてしまうんじゃないかと不安な気持ちばかりが渦巻いた。
桜庭さんの車に乗り込んだ私達は、取り敢えず彼女の部屋へ行こうと決めた。下手に店へ入って話すよりも落ち着くだろうと考え、その方が彼女の体の為にもいいと思った。
(…でも、どういうんだろう。これって)
カーナビには既に森田さんの住所が登録されてて、彼女が案内をするまでもなく、彼はスイスイと車を走らせて行く。
(部屋に行くの……初めてじゃないんだ)
そう思うとやっぱり少しへこむ。
兄さんの恋人だった人の部屋へ、彼は何度も通ってたんだ。
(だけど、今はそれどころじゃない)
頭を切り替えて隣に座る彼女を見遣る。
私はその涙に慌て、大丈夫ですか!?と近付いた。
「ちょっと情緒不安定みたいでさ。賢也が亡くなってからこっち、ずっと不眠が続いてるようなんだ」
桜庭さんは何処か落ち着ける場所へ行こうと勧め、私もその方がいいと判断して駐車場へ向かう。
顔色の悪い森田さんはずっと顔を伏せたままで歩き、フラフラして、その場に倒れてしまうんじゃないかと不安な気持ちばかりが渦巻いた。
桜庭さんの車に乗り込んだ私達は、取り敢えず彼女の部屋へ行こうと決めた。下手に店へ入って話すよりも落ち着くだろうと考え、その方が彼女の体の為にもいいと思った。
(…でも、どういうんだろう。これって)
カーナビには既に森田さんの住所が登録されてて、彼女が案内をするまでもなく、彼はスイスイと車を走らせて行く。
(部屋に行くの……初めてじゃないんだ)
そう思うとやっぱり少しへこむ。
兄さんの恋人だった人の部屋へ、彼は何度も通ってたんだ。
(だけど、今はそれどころじゃない)
頭を切り替えて隣に座る彼女を見遣る。

