とにかく訊きたくても訊かないようにしよう…と思えば思う程、その事ばかりが頭を掠める。
時々はぼうっとする程考えてることもあり、流石に良くない…と判断した。
(決めた。やっぱり会いに行こう)
金曜日の仕事を終えて更衣室に入った私は、ロッカーのドアを開けながらそう決めた。
元々深く悩む様なタイプの人間じゃないんだ。
考えるよりも先に行動して、ダメなら即次に進もうって思うくらい前向きなんだから。
自分を取り戻して桜庭さんのくれた名刺を見遣る。
電話番号からオフィスの住所を検索し、直接そこへ向かおうと考えた。
(急に行ったら驚かれるかな。忙しいと言って会って貰えなかったら外で待つことにしよう)
今夜は自分の気持ちをスッキリさせる為にも彼に会って帰ろう。兄が推した人の本性を確かめて、ほらやっぱりね…と思って安心したい。
(私にはどうせまともな相手が言い寄ってきたりしないんだから。桜庭さんにしても、兄を亡くした妹に同情してるだけだと思うから)
ちょっと揶揄うにはいい相手。
慰めるついでに何度かキス出来て、彼にとってもきっとラッキーだった筈だ。
時々はぼうっとする程考えてることもあり、流石に良くない…と判断した。
(決めた。やっぱり会いに行こう)
金曜日の仕事を終えて更衣室に入った私は、ロッカーのドアを開けながらそう決めた。
元々深く悩む様なタイプの人間じゃないんだ。
考えるよりも先に行動して、ダメなら即次に進もうって思うくらい前向きなんだから。
自分を取り戻して桜庭さんのくれた名刺を見遣る。
電話番号からオフィスの住所を検索し、直接そこへ向かおうと考えた。
(急に行ったら驚かれるかな。忙しいと言って会って貰えなかったら外で待つことにしよう)
今夜は自分の気持ちをスッキリさせる為にも彼に会って帰ろう。兄が推した人の本性を確かめて、ほらやっぱりね…と思って安心したい。
(私にはどうせまともな相手が言い寄ってきたりしないんだから。桜庭さんにしても、兄を亡くした妹に同情してるだけだと思うから)
ちょっと揶揄うにはいい相手。
慰めるついでに何度かキス出来て、彼にとってもきっとラッキーだった筈だ。

