冬に咲く、桜

家に着くなり、あたしは部屋へと引き篭る。

荒々しく手にしていた鞄を投げ捨て、ベットへと倒れ込む。

溢れ出す涙に、あたしは声を上げて泣いた。


「未来。・・・大丈夫?」


そんなあたしのことを心配して、お母さんが部屋へと駆け付ける。


「ねぇ、なんで?なんで、あたしなの?」


そんなあたしのことを、お母さんはギュッと、強く抱きしめる。


「ごめんね。未来」


震えながら、お母さんは何度も謝罪の言葉を口にする。

お母さんは、何も悪くない。

そんなの、あたしだってわかっている。

それでも受け入れられない現実に、愚痴でも零さないとやっていられなくなる。

次第に荒くなる呼吸に、自分でも息苦しさを覚える。