『何処にでもいる、普通の子と同じ生活を過ごさせたい』


そう両親が望むから、仕方なくあたしは此処に居る。

普通って、何?

あたしは普通じゃないのに、どうして「普通」と言う枠に入れたいのか、全く理解できない。

それでも此処にいるのは、あたしができる最後の親孝行かもしれないから・・・

バカバカしいと思いながらも、あたしは今日をやり過ごす。

時間に流され、ただ生かされる。

いっその事、明日なんて来なければいいのに・・・

親孝行なんて言っといて、結局あたしは両親を泣かせてばかり。

ホント、親不孝な娘。

でも、ごめんね。

これが、今のあたしなの。