20○○年 ○月○日
今日もいつもと変わらない。

いつも付けてる日記。毎日変わらない言葉。
私は高校2年の神山結。
私にはずっと好きな人がいる。中学3年生にSUPER LIGHTというアイドルグループの活動をし始めた幼馴染の哲生と言う少年。
友達とはグループ名を略してスパラと呼んでいる。
スパラのメンバーは波瑠(なる)、仁、優、糸、哲(哲生)、潤、智(ちい)の7人。
仁の妹の明(あき)と哲生の双子の妹、綾と仲良し。いつも哲生とも一緒に遊んでた。
なのに、アイドルグループに勧誘されて活動し始めて早2年。
絶大な人気を持つグループに育っていった…
活動を始めて1年半は哲生とも連絡していたし、たまに会ったりしていたけど、半年ほど前にスパラのマネージャーである庄司さんが私を訪ねてきた。
内容は私からしたらとても残酷で辛い事…
「哲とは今後一切会わないでもらいたい。今やSUPER LIGHTは一番人気のグループだ。スクープを避けたいんだよ。君なら分かってくれるよね、結ちゃん…。できれば、連絡もしないで欲しい…。このご時世、どこからスクープが出るか分からない。今までは友達だからと目を瞑ったけど、そうもいかなくなってしまったんだ。すまない。」
頭を深く下げて言う庄司さんを見て、私は頷くしかなかった。好きだけど、アイドルとしての哲生を応援したかった。
だから…頷くしかなかったんだ……