走って走って

ようやく場所にたどり着いた

そこにはヒナとカナリアがいた

ヒナはカナリアをジッと見て

近寄って居る

カナリアは憎しみの目で

ヒナを睨みつけて居る

後ろに太陽の光に反射するかの様に

光って居る〝ナイフ〟

ティノ「ヒナ!!離れろ!!」

まだ距離が遠い

声の限り叫びながら走る

俺の声に反応したのか

ヒナが笑みを浮かべて

こちらを振り返る

ヒナ「ティノ!!」

笑みを見て安心した

けど……

カナリア「私以外見ないでぇぇぇぇ!!」

後ろを振り向いたヒナに

カナリアは

ナイフを刺した

目の前で白いヒナに

赤い薔薇かの様に

心臓あたりが真っ赤に染まる

ティノ「ヒナァァァ!!!」

刺されたヒナはゆっくりと倒れて行く

なぁ 俺はまた

〝絶望〟するのか…??