少し寂しそうに微笑むヒナを見て

口が勝手に

ティノ「俺は時空移動ができるから

…一回来た場所は何回でもいける」

遠回しに

〝また会いにこれる〟

と言ってしまった

ヒナ「…!本当ですか!?

なら来てくれますか…??」

パァと花が綻ぶように笑う

ティノ「あ…あぁ……」

何故だが

心臓のあたりが煩い

顔が熱い

俺は病気にでもなったのか…??

ヒナ「えへへ…この世界でまた

友達ができました」

ティノ「友達……俺は初めてだな」

相変わらず心臓はうるさい

けど嬉しそうなヒナを見て

これで良かったんだ…

と何故だが嬉しくなる

神様が恋をした

まだ恋を知らなかった

愛を自分自身は知らなかった

そんな神様が恋をした人は

雪みたいに白い

森の守り人