少しの間が空き

ヒナは微笑んだまま

ヒナ「ここは安らぎの森

凄く悲しんだ人だけ訪れることができる

異空間」

ティノ「…！なるほど……

もう一つ質問

貴方は何者だ？

それに傷は…」

人の気配がしなかった森の中に

華奢な少女一人いるなんておかしい

確かに切った腕も回復している

彼女もまた神の類いなんだろうか…

ヒナ「私は人間ですよ？

色々あってここの守り人になったのです

それに傷はティノからの受けるなら

すぐ回復しますよ？」

ティノ

呼び捨てをされた

何故だか知らないけど

悪い気はしなかった

ティノ「大体わかった

ありがとう…ヒナさん」

ヒナ「んーヒナでいいよ？

ほら！ここで奇跡的に巡り会いましたから！」

ズイズイっと近寄ってきて

呼び捨て！呼び捨てをして！ッと

騒いでいる

ティノ「わ…わかった！

ヒナ！これで満足だろ！？」

近い近いと顔を赤くしながら

半ばヤケクソにいう

ヒナ「…！はい♪

ティノはもう大丈夫ですから

帰りますか…？？」

えへへと嬉しそうに笑っていたが

少し寂しそうにも見えた