へんてつもない話


「あれ、安藤?」

私たちの席に、二人の男子がやってきた。

どうやら遥の知り合いらしい。

「あ、増本くんと藤山くん!」

増本呼ばれた人は、爽やかな笑顔で「おーっす」と返事をする。

藤山と呼ばれた人は、「こんにちは」っと素っ気なく挨拶をした。

制服からして近くの向浜高校の生徒だ。

二人とも学ランがとてもよく似合っている。

「部活帰り?」

「そうそう、友達と食事中!」

「へぇ~、えっと…」

おそらく増本君であろう人が私を見る。

「あ、桜木未来(サクラギミク)です。」

「桜木さんね!

あ、俺は増本俊(マスモトシュン)、こっちは藤山誠司(フジヤマセイジ)」

「どうも。」

「あ、どうも…」

増本くんは人懐っこい感じで、藤山くんは素っ気ない感じだな。

「あ、ちょうどいいしさ、俺たちも一緒に食べていい?」

「良いよ良いよ~」

「良い?桜木さん。」

ちらっと何かを訴えるように私を見るその顔でピンと来てしまった。

増本くん、遥の事が気になってるんだ。

幸い遥には彼氏がいない。

ここで邪魔をする権利なんて私にはない。

「良いですよ、一緒に食べましょう。」

自然と遥の隣に増本くん、私の隣に藤山くんが座った。