「未来、ねぇ、未来。」
「んん…なに…」
「起きろ未来ー!!」
「え、なに、うるさ…」
突然、耳元で呼ばれた自分の名前に驚き、私は目を開ける。
「やっと起きた。」
うんざりした様子で私を見下ろすのは、クラスで仲のいい友人、安藤遥(アンドウハルカ)
「まさか、ずっと寝てたの?」
「うん、眠くて…」
「部活終わるまでだから…2時間?
どうしたの、疲れてるの?」
「ううん、全然。
それより、早くご飯行こうよ。」
「そうだねー!早く食べに行こ!」
遥にないはずの尻尾がみえる。
思わずキュンとして、頭を撫でると、嫌そうな顔をされた。
犬っぽい行動をしながら意外と猫っぽいよね。
そんな話をしながらいつものファミレスへ向かった。


