へんてつもない話


「須藤ー、由奈ちゃん来てるぞー」

「おー、わかった。

じゃあな、桜木、また明日!」

須藤はさっと私から離れ、彼女の元へと行く。

「うん、バイバイ。」

…そうだ、いくら願ってもあいつは私のものにはならない。

そう思うと惨めな気持ちになる。

須藤と由奈ちゃんが話しているのが目に入った。

由奈ちゃんは私のことを見ながら何か須藤に言っているようだ。

あ、悪いことしちゃったかな…そりゃ彼女からしたら気分悪いよね。

彼氏が女子と仲良くしてるの見るのわ。

…私のことを悪く言って嫌われちゃえばいいのに。

あっ…最低…本当に最低…

「あー嫌だ…」

もうなにも考えたくなくて、私は机にうつ伏せた。