「何か食べよっか。」
「うん、お腹空いた。
あ、桜木さん大丈夫?昨日会った人と二人なんて。
気まずかったらすぐ帰るけど…」
「大丈夫、それに藤山くんもお腹すいてるでしょ。」
大丈夫というのは少し強がり。
男子と二人で食事なんてお父さんと以外生まれてこのかたしたことがない。
が、藤山くんの落ち着いた雰囲気のお陰でそれほど緊張はしていないようだ。
まぁそれでも慣れない事に若干手は湿っているけど…
「この店結構来る?」
「うん、遥とよく来るよ。」
「桜木さんと安藤さん仲良さそうだよね。」
「遥とは気が合うの。」
明るく元気な遥と、落ち着いて冷静に見られら私。
周りからは対照的だと言われるが、遥とは考えが似ていて一緒にいるのは楽だ。


